賃貸マンションのスペースには、専有部分と居住者が共同で利用したり、管理したりする共用部分に分かれています。専有部分ならば、たとえ借りている場合でも自己責任でプチリフォームをすることが可能です。壁紙をレンガ調のものに張り替えたり、バーカウンターを造ることもできます。一方、共用は全員の所有物ですし、管理組合が維持や修繕を行っており、リフォームができません。賃貸マンションを探し、気になる物件の内覧を希望する場合には、専有部分を抜かりなくチェックします。しかし、家族や友達を招くのならば、やはり外観も気にするものです。玄関ホールやエレベーター、階段などは美化されているでしょうか。ゴミが散乱していないでしょうか。マンションの資産価値に影響するものも実際には共用部分になりますから、その部分の管理に目を向けてみましょう。玄関ホールからラグジュアリーな雰囲気が漂い、最近ではコンシェルジュも籍をおく高級賃貸マンションも人気を集めています。ちなみに、賃貸住まいにおいて、専有部分でもあまり使っていない、そうした部分があるようで、そこが『バルコニー』なのだそうです。洗濯物もプライバシー保護のために、部屋干し(浴室乾燥機)です。マンションの景観に惚れ込むこともあるでしょうが、見学時にバルコニーの狭さにあまり関心を持たない人が少なくないようです。リビングダイニングキッチンが定位置だから、間取り図をチェックする際も、バルコニー側に広いLDが設けられている間仕切りをチェックするも、バルコニーの面積は気になりません。古いマンション特有の旧式な間取りではないことも理由の1つでしょう。それでも、壁付けタイプのキッチンや、狭い洗面所や浴室などが古いタイプであっても、賃貸契約を締結するのは不便を感じないからでしょう。バルコニーも同じ、あれば植物を育てたり、景色を眺める、それだけで十分機能を果たしているのかもしれません。
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